数学勉強法 Sai

数学の勉強方法

1.参考書の進め方
 基本は、①青チャート(青)→②1対1の演習(1-1)→③解法の突破口→
       ④過去問→⑤志望大學によって参考書を選択
  
①青チャートの勉強の仕方

B欄のルーズリーフに、右から5㎝のところに縦線を引きます。
左側に問題を書き、線で囲い仕切り、その下に問題を解いていきます。

問題を書くわけは、”一見”効率が悪いようですが、問題と解答のリンクが、マークしていくうちにより明確になっていきます。復習をするときに、これを問題を見たときにはっきり意識づけることにより、より早くより深く脳に沁みていき、復習効率が上がります。
 試験の本番で、戦力になる知識がどれだけあるかなので、繰り返し脳に刷り込みすぐ取り出せる知識を増加させるにはどうしたらいいかと考えれば理にかなっていると思います。ノート作成で、知識に完全に定着までの70%は終わっています。残りの30%は、繰り返すことによって終わるのです。
  
 初見で解けないときは、まず、ひととおり青チャートの解答を読んで理解します。そして、解いていきます。
わからなかったところやここがポイントと思われるところ、グラフなどを、右側5cmのところに書き込みます。
復習して、問題の本質・核心がわかったりします。そのようなところに、3mmのペンで書き込んだり、色鉛筆でマークしたりします。

 塾では、生徒の能力に合わせて問題を選び、『方針を言ってもらって』解法をポイントをふまえて教えます。問題に対して必要な公式や受験では常識と思われるものは、公式集として、ノート化していきます。
このとき、大學への数学のシリーズやその他の参考書から学んだ解答を青チャートに無いけれども切れ味のいい方法を教えていきます。重要例題の半分程度は、大数の別解になると思います。


②1対1の演習は、同じように進めていきます。
ただ、始めに例題をすべてやり、次に演習をやるほうがいいと思います。
青チャートで培った知識のチェックと更なる深い理解をすすめるためにやるので、2回とおり全体を横断的に復習できる機会が得られるからです。
医科歯科大、東北大など、一見難しそうな問題でも、1対1の演習にある考え方で、解法できます。


“進め方で①②を勧める理由”
①始めに、青チャートをやるのは、網敵性に長けているからです。受験問題で出題されるはとんどは、青チャートの問題と絡んでいるからです。そして、体系的に受験数学が効率良く学ぺる。
解答が不親切という指摘もあるが、かなり詳しく書いてあり、重要例題などで、「受験生は、こうは解かないだろう」という解答が多々ありますが、それは、まずは理解するか、先生の指導を仰げばいいでしょう。
(赤チャートは、証明問題が多く、受験問題にターゲットをあて比較すると、効率的・網羅的理解を第一に考えると、やはり青チャートを勧めます)。

②次に、1対1をやるのは、模試、過去問などをやるとわかるでしょうが、基本事項の絡み合った問題は、方針を立案して解くのがきついので、青チャートの理解を深めるという意味と、受験問題に対処するすべを、より実践的に問題数を限定してあるからです。
ただ、微分積分は、微積分の極意・解法の探求Ⅱなどで、いわゆる大数的な思考を学んだ後の方が、習得の効率がいい。
受験で出題される典型的な問題をやることにより、「試験の時、ふわふわした状態で、不安の中、問題を解き続けないといけない」という不安が、解消されるはずです
 つまり、大きな間題のなかにある、小問の最後の問題は、計算も複雑になることが多く、時間的制約状態にある中で、解か無いといけないのですが、時間が非常にタイトであるので、前もって、解いてあるという経験がないとつらい。そのために、すすめます。

③解法の突破口

旧帝大レベルや地方の単科医科大の問題など方針が立たないような問いに対して、目の付け所がわかるようになります。青チャートや1対1への演習では方針が立てにくい問題を9つのテーマに分け、思考をめぐらせやすくなります。
始めに講義編をさっと読み、問題を基本書のようにノート化していきます。後はそのテーマに沿って方針が立てられれば、受験に対して十分な力がついたことを実感できるようになります。

④受験大學の過去問
過去問を全力で時間を計って解きます。それによって、次の課題が見えてきます。
どのような問題の傾向があるかということが、体でわかります。それによって、今までやってきたノートの復習箇所を把握でき、より効率の良い復習時間をとることができます。

⑤青チャート・1対1の演習の例題の後の推薦書
(自分の志望校及び能力に相談して取捨選択して使用してください)
自分の苦手分野が明確になり、”重点的にその分野を掘り下げたいとか、受験数学全体を概観したい”という欲求が出てくると思いますが、下記に挙げる参考書をやれば、自信をもって受験できます。

(あ)数学ⅢC以外を概観するには、

新数学スタンダード演習(新スタ)で、新しく加わった、行列、一次変換以外、多少古さはありますが、受験にでてくる問題を把握できます。

ショートプログラム

(い)数学ⅢCを概観するには

・微積の極意
(受験に出てくる微積の問題を要衝よくまとめてあり、問題をパターン認識できるようになり   ます)
 新数学スタンダード演習(新スタ)数学ⅢC
・解法の探求Ⅱ
(問題は少々古いですが、問題解法上での切れ味ある解き方を学べ、受験生の苦手とする不等式、区分求積などがあり、昔の受験生では、必ず推薦していた名著です)

・ASOの微分積分
(解答が詳しく、大数の解説では難しいという人はお薦めです)

(う)ベクトル

・ASOのベクトル
(受験問題で頻出の問題が、厳選されているので、短期間に問題を概観したい人にお勧  めです)

(え)整数問題、確率

・マスターオブ整数
(整数問題が苦手な人はこれで苦手意識は取り除けると思います)

 マスターオブ組合せ 

・解法の探求確率

(お)その他
・合否を分けたこの1題
(大数で毎年出版されるもので、分野ごとの復習にもなり、受験を意識させられる もので、青チャート、1対1の演習に立ち返り復習する機会を与えてくれるので、お薦めです)