化学勉強法
参考書の進め方
方法が、志望校、今の学年、受験までの期間、時間のかけ方によって、
使う問題集が変わってきます。
理由は、化学の得点と勉強量が、比例して(Y=Xの一次関数のような)いるために、
志望校別に必要な知識が変わってくるので、化学の能力に必要な量の落としどころが変わってくるためです。
化学Ⅰ・Ⅱの新研究は辞書代わりに、もっていると便利です。
これは最強でしょう。
(1)高校1・2年生・基本事項を手っ取り早く済ませたい生徒
①大学入試の得点源 化学(理論)(無機)(有機)の3部作になっていますが、
まずは、理論編を全体を概観します。
ある生徒に『薄くて受験にキャチアップしていて難しくない参考書』ということで、探した結果、
これがいいだろうということで選んだ問題集です。かなりの優れものです。
やり方は、まず、各章を読み大切だと思われるところが、わかりやすく大きな文字になっていますので、
そこを繰り返して覚えてしまいます。
その後、章末問題を覚えた知識や例題などを復習して、わかった気になって、解きます。
結構解けるはずです。
なぜなら、この問題集が、受験問題を章の最後に載せていて、
その問題の重要なところをまとめてある作りになっているので、
最後の章末問題をしないと意味がありません。
そして、解けるようになるまで繰り返します。
基礎は、完成します。
ただ、本気でやると、内容は深いので、見た目の薄さほど楽には終わりません。
だいたいの子は、これで化学が得意教科になります。
計算ができるようになればという前提条件ですが、
化学だけで、偏差値70オーバーが結構簡単にいけます。
これを終えたとき、ある生徒は、偏差値で70を超えて、最高80近くいきました。
英語はまったく振るわなかったのですが、・・・・・・
2次試験で、合格者平均48%のところ、94%を取得して合格しました。
②化学計算問題の解き方(モル法) 佐野俊介 研数書院
では、化学計算が苦手な人がどうするかというと、モル法をします。
今は絶版になり幻の名著になっています。
すべてモルに直してから、化学反応式をひとつの条件式に、
目標の値を求める方法で、シカゴ大学での方法ですばらしいです。
塾では、計算方法をすべて、このモル法で教えています。
他の参考書、問題集は、佐為がこの解法に習熟しているため、
解答をすべてモル法に置き換えて教えています。
学校の先生方は比例で解答を出す方法が好きなようですが、
センターのような易問には、有効かもしれませんが、難問には対応できない生徒が多いです。
③セミナー化学Ⅰ+Ⅱ
これは、網羅性にたけていて、化学全体を見渡せるよい問題集だと思います。
①大学入試の得点源で全体は見渡せても細かいところが抜けるので、
セミナー化学でその欠点を補います。
進め方は、プロセスと基本問題を問題集にそのまま書き込んで終わらせます。
計算問題など必要なときだけ、ノート化をはかります。
できなかったところやポイントは、0.3mmのカラーペンでポイントを書き込んでいきます。
全体を終わらせたら、発展問題を進めます。
計算問題で必要な情報だけノートに書いて、数学の青チャートと同じやり方で解いていきます。
記述問題など必要な理論も問題をかいてまとめます。
ノート化しないといけない問題は、それほど多くないので、めんどくさがらずにノート化します。
理由は、旧帝大・医学部など2次試験ではかなり時間がタイトになるので、
問題を見た瞬間に方針が立てられ、しかも最短で解答にいたらないと時間内で終わらないからです。
ノート化して、復習効率を上げて反射的に解けるようにするためです。
普通の地方の進学校(ここ静岡中部の2高校)では、かなり授業が遅く、
受験範囲が終わらないので、3年生の12月になって、最悪、時間が無いので、
授業は読んで終わり・・・・という場合が多いです。
10月に実施される大學別模試を受けたとき、はじめて感じるようだと、かなり厳しい結果が待っていることになります。
(2)旧帝大・医歯薬系学部志望の3年生
(1)の①②③は終わっているという前提で進めますが・・・・・。
化学Ⅰ・Ⅱの新研究の問題編である化学Ⅰ・Ⅱの新演習を進めます。
あと、有機化学演習は、有機ではおすすめです。
詳細はまた後ほど更新します・・・・。